

さー、SIMを入れて、アクティベーションも出来た! じゃあ、ネットに繋ごうかな……

ちょっと! それだけだと何も出来ないわよ!

ええ!? なんで?

だって、まだAPN設定していないじゃない。手順を教えてあげるわ。
さて、格安SIM初心者にありがちな罠。それがAPN設定と呼ばれる「ネットワーク設定」です。これを忘れていると、スマートフォンは役目を果たしません。
是非mineoを使う際には忘れずに作業していただきたいのですが、その手順はモデルによって微妙に変わります。ですので、この記事を見て是非、どんな流れで作業したら良いのか概観を覚えてください。慣れるとすぐに出来るようになります。
そのようなわけで、皆さんついてきてくださいね。なお、この記事は以下の関連記事の事が終わっている方向けですから、終わっていない方はまずこの関連記事の内容から始めてください。
mineoの申し込み手続きが終わったネオくん。 慣れない申し込み手続きを終わらせ、ホッとしていたのも束の間でした。 いざ格安スマホに申し込んだものの、SIMカードを自分で扱ったり、初期設定を自分でしないとならないとわかる …
APN設定とは?
ネットワーク設定、別名APN設定とは何でしょうか。それは、スマートフォンなど携帯回線を使ってネットに接続する機器(ルーターも含む)において、インターネットへ接続する際に必要となる設定のことです。
はい、分かりづらいですね。少し例えをお出ししましょう。
例えばですが、いわゆる「Spotify」や「U-NEXT」のようなお金を払って動画を観たり、音楽を聞けるサービスがありますね。でも、あなたがお金を払っているのに、他の人がお金を払わずにあなたのアカウントを使えるとしたら、それは大きな問題です。
そうならないようにどうやって保護していますか? きっと「IDとパスワード」を決めて、誰にも知られないようにしているはずです。
同様に、インターネットという「有料サービス」を楽しむにも、誰もが勝手に接続できないように「ID」と「パスワード」を使って保護しています。合わせてSIMも使うのですが、単にSIMを刺すだけでなく、その「ID」と「パスワード」を入力しておく必要があります。
さて、大手キャリアさんではこの設定は店員さんが行ってくれますが、格安SIMでは自分で設定する必要がありますし、これをしないとスマートフォンはインターネットに繋がりません。
この大切な作業が「APN設定」と呼ばれる作業である、と覚えておいてください。
APN設定の大切さは理解していただけましたでしょうか。ではでは、実際に作業手順をご紹介します。なお、以下の手順や使用画像は、以下の公式サイトからのものとなります。
参考: mineo公式サイト【ネットワーク設定(Android・Windows端末等)】 mineo公式サイト【ネットワーク設定(iOS端末)】
実践:iPhoneの場合
ではまず、皆さん大好きiPhoneの設定からです。実際にはiPadのCellularモデル(SIMが挿せるモデル)も同様ですが。
とはいってもねぇ……作業はさほどでもないのです。簡単に言いますね。
- mineo公式サイトのユーザーサポートから【ネットワーク設定(iOS端末)】に入ります。(リンクをクリックするとジャンプします)
- 自分が購入したプランのQRコードを読み込みます。
- なんか聞かれるので「許可」します。
- インストールして終わり。
と、簡単に言うとこういう流れです。自分で何か入力することはなく、アクセスして、インストールして、終わりです。
とはいえ、これでは簡単すぎますので、手順を以下に……
1.下準備
まず、プロファイルと呼ばれるファイルをダウンロードします。ダウンロードには、QRコードを読むか、以下のリンクにアクセスすることで可能です。
Aプラン(au回線)
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Dプラン(docomo回線)
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Sプラン (ソフトバンク回線) |
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基本
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iPhone6以降
リンク
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リンク
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リンク
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条件によってはこちら
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iPhone5s,5cの場合
リンク
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iOS6以前の場合
リンク
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ちなみにこのリンクに飛ぶと、以下の画像のようになる場合がありますので、「許可」を選んでください。
終わると以下のようになりますので「閉じる」。
2.インストール
こうやってプロファイルをダウンロードしました。さて、これで終わりではありません。インストールする必要があります。
ホーム画面から「設定」を開くと、このようになります。
この「プロファイルがダウンロードされました」をタップします。
そうすると以下の画面になりますので、右上の「インストール」をタップ。
すると、パスコードを求められるので(画面を開けるときに使うヤツです)、入力します。
そうすると、こんな画面が出るのでまたもや「インストール」をタップします。
またまた「インストール」をタップして……
……やっと完了です。「完了」をタップして終わりましょう。
と言っても、この作業は数分で終わりますので、本当にあっという間。しかもプラン問わず同じ作業なので楽ですね。
実践:Androidの場合
では、Android・Windows系に参りましょう。あ、逃げちゃ駄目ですよ。AndroidもWindowsも、自由度が高く設定が色々出来ます。逆をいうと、簡単に終わらないとも言えます。
慣れるとそうでもないですが、モデルごとで微妙に表記違いもあるので……まあ、折角ですので覚えておいてください。公式サイトではメーカー別の設定方法もありますので。
iPhoneと異なり、彼らの場合は手入力になります。手順は以下の通り。
1.下準備
まずは電源を入れます。今回の画像も公式サイトからですが……Xperiaの画面みたいですね。
まあ、これはauの白ロム(中古端末)を購入したときではないでしょうか。起動すると表示される画面なので、ひたすら「次へ」を押して、最後までいくと「次回からこの機能を起動しない」にチェックして終了。
次に、設定画面を開きます。設定画面は、「アプリ一覧」から「設定」のアイコンを探すと出てきます。※最近のモデルは、画面上から下に下げると出てくる通知やスイッチ類のところに歯車マークがあって、そこから設定に入る事も出来ます。
アイコンは最近のモデルだと、歯車になっています。
設定を開き、まずは「Wi-Fi」をオフにします。これが入っていると設定が出来ません。
それから、このモデルでは「その他の設定」から、「モバイルネットワーク」に入ります。※モデルでは、「インターネット設定」という項目の中にある場合もあります。
すると、「高度な設定」という項目(詳細設定の場合もあり)が出てきますので、タップします。もし、「モバイルデータ通信」のチェックがなければ入れましょう。
「CPA設定」(もしくはAPN設定)をタップします。ここでもしかすると、何個かAPNが既に登録されていて、右上のメニューから「新規追加」をする場合もあります。
さて、ここまでが下準備です。
2.APN設定
では、実際に設定をはじめます。
このような画面が表示されますので、それぞれの項目を埋めていきます。
なお、プランによって入力内容が少々変わりますので、以下を参考にしてください。なお、「表記例」は端末によって異なる名称であるため、参考例として記載しています。同じ枠組みのものが同一の内容であると認識してください。
表記例 | 入力項目 |
---|---|
・名前 ・ネットワーク名 |
任意の名前を入力※大抵、APNと揃えておくと良い |
APN APN設定 |
Aプラン:mineo.jp Dプラン:mineo-d.jp Sプラン:mineo-s.jp |
ユーザーID ユーザー名 |
mineo@k-opti.com |
パスワード password |
mineo |
認証タイプ PPP認証方式 PPP認証設定 |
CHAPを選択 |
そして入力が終わったら、必ず「保存」を押しましょう。
これをしないと、入力したものが全て消えますので。下に出ている場合もありますし、右上のメニューから「保存」をタップする場合もありますので、詳しくは端末ごとの設定を確認してください。
さて、最後に「CPA接続」にチェックを入れる、あるいは表示されているAPN一覧のうち、mineoの設定を入力して保存したAPNにチェックを入れて下さい。
これで完了です!
注意点
さて注意点ですが、簡単に3つほどあげましょう。
- 間違ったプロファイルをインストールした(iOS端末)
- 入力項目間違い(Android・Windows端末等)
- 保存し忘れ(Android・Windows端末等)
これらが多いと思います。
1.間違ったプロファイルをインストールした(iOS端末)
基本的にプロファイルをインストールするだけなので簡単なiOS端末ですが、OSや端末を間違えて選んでインストールしてしまった……という場合があります。
そのような場合も焦らないでください。ちゃんと削除方法があります。
◆ 削除手順
まず、「設定」から「一般」→「プロファイル」の順にタップします。
すると、このような画面になります。
「プロファイルを削除」をタップすると、パスコードを求められるので入力します。
すると、このような画面に変わりますので「削除」をタップしてください。
その上で、後は正しいプロファイルを入れ直せば解決です。
2.入力項目間違い(Android・Windows端末等)
これはAPNを直接入力するAndroid・Windows等で起きやすいことです。とはいっても、半分仕方ないと思っています。名称が色々異なるため、分かりづらいというのが大きな理由です。
そのため、先のAndroid・Windows端末のAPN設定の項目で述べた記入例を参考にすることです。それと、それ以外のプロキシやポートという部分は触らないこと。それを守っていればまず間違いはありません。
どうしても分からない場合は機種別の設定方法もありますから、是非そちらをご確認ください。※前項【参考】を参照ください。
3.保存し忘れ(Android・Windows端末等)
これは筆者がしょっちゅうやるミスです。APN設定については本当に端末ごとで違うので、閉じてから「あ、保存忘れた」ということが起きます。
確実な方法といいますか、注意していただきたいのがAPNを入力した後に「戻る」キーを押さないこと。普通は、設定が終わると、普通は戻るで前画面に戻ります。普通の設定ならそれで保存されているのですが、APN設定だけは違います。
それに保存ボタンが出ていない場合もありますので、お勧めなのは「右上にメニューがないか」確認することです。
あれば、メニューを必ず開いてみること。そうすれば、保存し忘れの可能性は低くなるはずです。
……知っているのにやらかす筆者って一体何なのでしょうね、まったく。
まとめ
今回ポイントは特に挙げません。基本的に設定作業で重要なのは「焦らないこと」と「見逃さないこと」です。
どうしても細々書かれている手順書とか面倒ですよね。でも、その手順書通りにやったらまず間違いはないのです。
「出来ない!」という人の9割は、手順書を読まないから。「読んでも分からない」と最初から諦めるからです。是非、皆さんにはこの手順を読んで、できれば読みながら一つ一つの作業を行っていただきたいと思います。
皆さんの格安SIMライフが良いものとなりますよう、筆者は祈っております。そして是非、今度は皆さんが周りに薦められるほどに精通して欲しいと願っています。
分からなくなれば、是非ここに戻って来てください。そうすれば思い出すはずですから。